医師は常識知らず
麻生総理が、こう公言したらしく、物議を醸している。
まあ、不適切であることは、間違いないだろう。
総理としても、自民党総裁としても。
総理の立場にあるのならば、もう少し、発言に気を付けるべき。
また、自民党総裁としては、昔からの支援団体である医師会には、十二分にも配慮すべきだったろう。
で、当然のことながら、党の内外から、避難の嵐。
挙げ句の果てには、与党の重鎮から、言葉に気を付けるよう、苦言を呈された。
まあ、面目丸つぶれ。
ここで、個人的な見解をば。
私としては、一般人が言ったのならば、間違っていないと思う。
正解かどうかは別にして、間違ってはいないと思う。
少なくとも、「庶民感覚」とか「一般常識」と言う意味では、合っていると思うのだ。
たとえば、医師の何割かは、極めて過酷な労働環境にいる。
そして、彼らを支えているのは、おそらく、使命感だろう。
そして、その内の何人かは、こう言う。
「安い給料で、寝る間もなく働いている」
、と。
しかし、これは、一般常識ではない。
たとえば、公立病院に勤める医師もまた、公務員である。
公務員である以上、俸給表によって、賃金が支給される。
よって、初任給は、他の病院スタッフとの差は、ほとんど無い。
他のスタッフは、毎年1段づつ下がっていき、一番下まで来ると、次のランクに移る。
最初の年が1-1だとしたら、1-2、1-3と下がっていき、一番下まで来ると、2-1に移るのだ。
しかし、医師は違う。
一年目は1-1で同じだが、連中は、一番上の段を一つ飛びに横へ移る。
つまり、2年目は、3-1になるのだ。当然、3年目は、5-1となる。
よって、遅くても数年のうちに、最高給となる。
これで終わりではない。
これでも足りないとばかりに、ほとんどが部長待遇となる。
当然、職務手当もつく。
(平成3年当時の実例)
こうしないと、公立病院へは、医師が来てくれないのだ。
だいたい、年収1千万円が目安だ。
また、公務員である以上、アルバイトは厳禁だが、薄給の埋め合わせなのか、医師については、大目に見られている。
しかし、それでも、公立は、人気薄だ。
なぜなら、民間の病院へ行けば、最初の年から、2千万円も夢ではないからだ。
渋々公立へ行くのは、医局の教授の命令だから、である。
また、いまは、二世、三世医師が多い。
中には、代々の医者一族なんて言うのもいる。
一度、私立医大の学生用駐車場へ行ってみると良い。
明らかに、車種が違う。
こういった環境に、普通のサラリーマン家庭の子供が入ると、悲惨らしい。
まともに友達つきあいが出来ないからだ。
当然、甘やかされて育ち、勉強しかしてこなかった学生がほとんどだ。
国公立になると、さすがに、青雲の志を抱いて、医師になろうとする若者が増えるようだ。
しかし、他の学部とは、趣を異にする点は同じだ。
で、もう一度最初に戻る。
「医師は、一般常識に欠ける連中が多い」
これは、「間違い」か?
全ての医師に当てはまる真理ではないが、他の業種に比べて、明確に否定しうる暴論か?
麻生さんは、どっちかというと嫌いだが、言うべきは書かせて貰う。




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