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September 28, 2005

官僚のお言葉

久々に軽めのを一つ。

良くある政治家・官僚のコメント。

まだ報告を受けていないが、事実とすれば、大変なことだ。
早急に事態を調査して、善処したい。

このコメントのどこがおかしいのか?
いや、おかしくはない。
それどころか、どの部分を突っ込まれても、大丈夫なようになっている。

なにせ、東大卒のお利口さん達が、よってたかって作り上げた産物だからだ。

で、その真意は、全く別のものになる。

一般庶民の言葉に翻訳すると、次のようになる。

書面で正式の報告はまだ届いていないから、知らないと言っても、問題がないので、そう言っておくが、口頭では、とっくに聞いている。
でも、何もしない。
しばらく放っておけば、みんな忘れ去ることだろう。

こうなる。

何故こうなるのか?
一つ一つ、解説していこう。


まだ報告を受けていない

これは、意訳のように、書面での報告を受けていないことを指す。
役所は、「冗談も書面で出さないと笑ってくれない」仕組みだから、これは、間違いではない。
書面で示されたものこそ、コメントすべき対象なのだから。
口頭という、非公式な伝達方法に、コメントする必要など、無いのだ。

ちなみに、情報の伝達速度が遅いのは、外向けの話。
内部での速度は、きわめて速いらしい。


事実とすれば、大変なことだ

あんたの言うことが、もし万が一、事実だと仮定すれば、それは、大変なことだねぇ、と言っているのだ。

つまり、架空の前提に基づく、感想を言っているに過ぎない。
なので、本当の答えは、事実であると確定してから、正式にコメントすればいい。
それまでは、単なる空論でしかない。
つまり、ノーコメントと同じで、内容は全くない。


早急に

いつまで、とは言っていない。
あくまでも、「早急」である。

「当面の間」が、20年以上継続可能な世界にあって、その「早急」が、どの程度の期間を意味しているのか、誰も知らない。
たとえば、10年掛かったとしても、相当の理由さえあれば、何の落ち度もない。


事態を調査して

調査であって、検査でも、摘発でもない。
また、どの程度の精度かも、言及していない。
新聞を見た程度でも、立派な「調査」である。
また、公式か非公式かも言っていないので、これまた、報告の義務もない。


善処したい

意外に知られていないが、これは、「やらない」のと、同義。
「やる」とは、一言も言っていないのだ。
これを、「実行する」と解釈し、日米間で問題になりかけたのは、有名な話。
で、「善処とは、やらないという意味だ」と、説明し、事なきを得たらしい。

他にもあるので、ついでに書いておこう。


「一部反対意見がありましたが、おおむね合意を得ました。」

実は、非難ごうごうの会議の報告がこれである。
その役所の規定方針として、既に実行することが決まっていて、今更変更できないときに使われる。

何パーセントと言っていない。あくまでも、一部である。
0もしくは、100以外の割合なら、少なくとも、間違いではない。

同様に、「おおむね」も、ほぼ同義だ。
具体的な割合には言及していない。

この結果について、突っ込まれても、「それは見解の相違です」と、逃げられるようになっている。

あと、直接的な見解を避けると言うこともある。


「ただいまの意見を拝聴しておりまして、やや非現実的かな?と言う気が致します。」

これを聞いた人は、「ああ、この人は、反対なんだな」と、悟るわけである。
で、突っ込まれたら、

「よくお聞きください、やや、かな?と言ってます。
つまり、私個人の率直な感想でして、正式の回答ではありません。
それについては、持ち帰りまして、検討の結果、後日回答致します。」

となります。
で、さんざん放置したあげく、再度要求されてから、みんなでひねくり回して、さらに難解な語句を並べ立てた、あのわけの分からない回答書ができあがる。

これらの事の本質は、実は、共通している。

保身だ。

連中の念頭にあるのは、まず第一に、定年退職まで、無事勤め上げたい。
そして、出来ることなら、出世して、天下りしたい、である。

で、出世の査定は、減点法なのだ。
出世するためには、周りとの軋轢を出来るだけ避け、突っ込まれないようにすればいい。

これらの思惑が重なって、作り出されたのが、官僚言葉である。

官僚言葉に関しては、Webでも、いくつかの記述が見られる。
しかし、ほとんどは、一例として上げているだけである。
また、色々集めてあるサイトもあるが、役所内の符丁とかが多い。

官僚や政治家が、一般に向けてコメントする際の、真意との翻訳集は、存在しないのだ。
これは、官僚でも政治家でも無い私には、収集の方法がない。

だれか、作ってくれないかなあ?

欲しいのは、あくまでも、上記のような、キーワードになりにくい部分である。

内閣官房長官=内閣にあって、.........

の類の説明ではない。
あくまでも、外向けのコメントと、真意が知りたいのだ。

データをお持ちの際は、よろしくお願いします。

また見つかったら、続きを書くかもしれません。

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