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« 西郷隆盛は、偉人ではない? | Main | 構造改革概論 3.問題点の奥に »

October 22, 2005

信号機は青か?

信号機の色が、緑から青に変わったのを、知っている人は多いと思う。

当初は、緑と規定されていたものが、日本人の色彩表現感覚で、「あお」と表現したので、次第にそれが、「青」になってしまったため、誤解が生じやすくなり、信号機の色の方を、国民の実態に合わせた、と言う説明が、大体定番のようだ。

私が聞いていた俗説は、交通教室で、「信号があおの時に渡りましょう」という警察官の説明に、子供達が、「あれは、みどりだよ」と答えたのがきっかけで、法律の方が変わった、と言う説である。
その後、法規に、「緑色」と明記してあるので、「緑に見えなくもない青に近い青緑色」の色に変わってきたと言うことらしい。

で、その法的根拠を調べてみた。
見つけられなかった。

日本において、法令で、最初に信号機の色が明文化されたのは、次の通り。

道路交通取締令 昭和22/12/13・内務省令第40号

第3条 信号は、これに直面する交通に対し、左の意味を表示する。
(1) 青色は「進め」
(2) 赤色は「止れ」
(3) 黄色は「注意」
以下略

これ以前の明文規定は存在しない。

日本に置いて、今のような形式の信号機が設置されたのは、1930年(昭和5年)である。
アメリカから輸入されたらしい。
その後、国産信号機が生産されている。

この時に警察から、「トマレは赤、ススメは緑、チウイは黄色」と、示されているらしい。
http://www.johos.com/omoshiro/bucknum/20001208A.html

だが、これは、法的に何の根拠も無いらしい。

事実、その後、問題が起きている。
大阪でのゴーストップ事件 (1933年)である。
赤信号を無視した軍関係者と、警察の間の争いである。

法的に何の根拠もないのに、赤信号を無視したと検挙されても、「はい、そうですか」とは、軍の体面上、従ってはおれなかったのだろう。
軍の横暴があったことも事実の様であるが、ここでは無関係なので、割愛する。

信号機の元祖は、1868年に、イギリスで設置された。
これは、緑と赤の2色の信号機だった。

信号機の色は、最初から、緑だったのだ。
第2次大戦後、道路標識及び信号に関する議定書 (ジュネーヴ,1949)が作られ、各国が参加して、国際標準となった。
日本は参加していないが、「内容には問題なし」との見解を示している。

その中でも、緑と規定されている。

Article 53 第53条

(a) In a three-coloured system:
三色方式の場合:

Green indicates that vehicular traffic may pass the signal;
緑色 は、車両交通が信号機の位置を通り過ぎてもよいことを示す。

http://members.jcom.home.ne.jp/kinmokusei/convention/Geneva/signs.html

世界最初の信号機も緑、日本で最初の信号機も緑、で、当然のごとく、緑色の信号機が、日本でも広まっていったのだろう。

だが、「当たり前」であったが故に、法令では明文化されてこなかったものと、推測する。
合ったとしても、警察からの通達など、違反として科料に処す程の根拠は何もない代物だったのだ。

昭和22年までの信号無視は、何を根拠に罰せられていたのだろう?
少なくとも、都市部に置いては、それなりの数が合ったはずだからだ。

戦後になり、信号機の色を規定する際に、国民全てにコンセンサスを得ている「あお」から、一番想像しやすい「青」を、採用したもののようだ。

本来は、(おお)にすべきだったのかも知れない。
この色は、青緑色を意味するらしく、国民にも、世界的にも、どちらも、「まあ、いいか」と、許してもらえる範囲内だったと思える。

しかし、日本に置いて、規定されているのは、「青」なのだ。

なので、あえていう。

日本に置いて、信号機の色は、青、赤、黄色である。
これ以外の色が、法令で規定されたことは、一度もない。

信号機の色が、緑色から青色に切り替わったのが、昭和40年代後半であったことから、法令が変更されたのが、このころだと勘違いしている人が多いが、実際は、戦後すぐ規定されているのだ。

これは、今までの経緯から、緑色の信号機が生産されていて、全国に普及していることから、誰も公言しなかったものではないのか?

だとすると、青とも緑とも見える色の信号機はいいとして、誰が見ても緑にしか見えない信号機って、そもそも、法律違反だったんじゃないの?
それまでの経緯はあったとしても、昭和22年に明文化されたのに、昭和48年頃から置き換え開始とは、遅すぎると思う。

経済的にも落ち着いてきた昭和30年頃から、徐々に青緑に置き換えられてきたのならまだ良い。
現実はそうではない。
法律に規定されているにもかかわらず、緑色の信号機が、設置され続けてきたというのが現実である。

まあ、現実問題、それ故に交通事故が多発した、というわけではないので、実害はないのかも知れないが。

実は、この項は、トリビアというか、一息付ける雑学知識として、資料を集め出した。
ところが、結果として、信号機の設置に関する警察の曖昧さが、露呈してしまった。

交通教室における、子供達の素朴な反論に端を発した、ハートウォーミングな内容を想定していたのだが。

事実は、小説より奇なり、と言ったところか。

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