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January 10, 2006

信長は日本の敵

先日、地方紙のエッセイ欄に載った一文である。
「ここまで、一面的な見方があるものか?」と驚いたので、書くことにした。
内容は、叡山焼き討ちに続き、高野山も危機一髪だったと言う内容だ。

私は、信長ファンではないが、あの時期に、一定の役割を果たしたという意見だ。

当時の信長にとって、最重要課題は、敵対勢力を消滅、もしくは、懐柔することだったはずだ。
しかし、当時の比叡山は、かなりの数の僧兵をもち、侮りがたい武力を持っていた。
これは、到底、無視できるものではない。

その当時の比叡山の有り様を見るとき、御仏に仕える集団が、 自衛のために、やむを得ず持った自衛の手段とは、到底思えない。
現実主義の信長からみれば、単なる敵対勢力と考えても、無理からざる所だ。

事実上の天下人であった信長にしてみれば、せっかく統一した日本を、再び戦乱の世に戻すことは、絶対に避けなければいけない。

そのためには、情けは絶対に禁物なのである。
情けをかけたが為に、その後滅ぼされてしまうことは、過去に何度もあったのだから。

比叡山側からしたら、信長は、悪の権化であったことだろう。
しかし、客観的に見たら、どうであろう。

当時は、今と違って、神仏というものを、現実にあるものとして捉えている人が多かった。
そんな中で、信長があえて行った叡山焼き討ちは、「神をも恐れぬ所業」と考えられたことだろう。
それはいい。

しかし、今は、違うのである。
長い時が流れ、神仏に対する考え方も変わってきて、冷静に見られるようになっているはずだ。

にもかかわらず、百年一日のごとく、「信長悪者説」を、公言することには、かなりの違和感を覚える。

人には、何事も、タイミングというものがある。
どんなに傑物でも、何百年も生きられないし、当時で言えば、六十歳を超えて、戦場を駆け回ることは、まず、不可能だ。
しかし、二十歳やそこらで、天下を統一することなど、出来るはずもない。

あの当時、それをなしえたのは、信長一人であったように思う。

悪行は悪行、貢献は貢献。
四百年以上の年月が経っているのだから、もう少し、客観的に、見れないものだろうか、と、思ってしまう。

ここのような、個人のブログじゃないんだから。

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