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January 30, 2009

100年に一度の危機

現在の世界的な不況を、こう表現している。
それにふさわしい規模の世界不況であり、世界恐慌といえる深刻さであることは間違いない。

しかし、その実態は、「過去100年間起きなかった性質・規模の不況」が、正しいと思う。

かねてより、こう思ってきた。

資本主義は、右肩上がりの経済成長を指向し、必然的に大量生産・大量販売を強いる。
そのために、常に、犠牲者とも言える販売先を求め、世界中を練り歩いてきた。

だが、「限られたパイ」は、その名の通り、有限である。
よって、近い将来、限界が来る。

とうに崩壊した共産主義と同じく、資本主義もまた、終わりの時を迎えつつある。

、と。

しかし、時代は、さらに、ドラマチックだった。
資本主義が終わりを迎える前に、最後のドラマを用意していた。

エンディング直前のドラマのタイトルは、「ネズミ講~金融経済の破綻~」である。

肥大化を続けて来た金融経済は、サブプライムショックを期に、一気に崩壊した。
しかし、その崩壊は、既定路線であったことは、意外に知られていない。

通常の株とサブプライム債権の違いは、最終的に保有する投資家がいないことだ。
株は、資産株として保有する投資家がおり、最後の引き受け手となっている。
これにより、株は、流動性が保たれている。

それに対し、ネズミ講は、最後は、必ず破綻することになっている。
なぜなら、投資する者は、有限だからだ。
破綻するまでの早い時期に投資して、資金を引き揚げた者だけが利益を得るシステムになっている。

サブプライムローン債権は、最後は破綻するという点では、株よりも、ネズミ講に近いものであったのだ。

サブプライムローンが、かろうじて成立し、違法でなかったのは、アメリカの住宅価格が、上昇し続けていたからだ。
そして、それを、脳天気に信じたアメリカ国民が、ローン支払い額が急騰するまでの期間、本来ならば手にすることが出来ないような豪邸での暮らしを満喫していた。

予定通りならば、何の問題もない。
なぜなら、返済額が急増した段階で、ローンの残額よりも、住宅の販売価格が、上回っていたからだ。

彼らは、住んでいた住宅を売り払い、ローンの残額に充てた。
そして、手元には、ある程度まとまった金が残った。

しかし、サブプライムローンとは、本来、極めてリスクの高いローンであり、住宅価格の高騰が続く間だけ成立する、綱渡りのシステムであることは、誰も意識しなかった。
知らなかった、のではない。気にしなかったのだ。

そして、当然のように、それは、破綻した。

唯一、正常であった株も、巨額の資金を動かすファンドの登場で、一気にハイリスクゾーンへと移行してしまった。

なぜ、リスクが増大したかと言えば、それらの巨額マネーは、必然的に、バブルを演出し、自ら崩壊させるからだ。

何故そうし向けるかと言えば、そうしないと、運用益が上がらず、投資家が資金を引き揚げてしまうからだ。
投資家達は、一定の利益を上げるだけでは納得しない。
彼らは、常に、「他のファンドよりも上回る利益」を、要求するからだ。
利益率において劣るファンドになど、誰も投資せず、そのファンドは、閉鎖の憂き目にあう。

ファンドマネージャーは、それを避けるために、もっとも確実な手を使う。
それは、自らバブルを演出し、売り抜けるのだ。
世界に星の数ほどあるファンド群が、一斉にバブルを演出し、一気に売り抜けたら、どうなるか?
それが、未来型のバブルの崩壊だ。

バブル崩壊によって、紙くずと化した株になど、誰も投資しない。

このように、ネズミ講、株、サブプライム債権は、その成り立ち、性質に関係なく、同じ末路をたどる。

で、最初に戻る。
いま、世界を覆っているのは、「100年に一度の危機」ではなく、「過去100年間起きなかった性質・規模の不況」と言うことに行き着く。
何故こうなのかと言えば、金融経済が、ここまで実体経済を上回り、空中戦を演じていることは、かつて無かったということなのだ。

過去に例のない状態が引き起こした必然的な結果故に、「過去100年間起きなかった」だけの話だ。

つまり、今の不況は、天災のように降りかかってきた災難などではなく、巨額マネーを操る投資家とファンドなどの運用者が、必然的に引き起こした人災なのだ。

故に、このままでは、何度と無く、同じ悲劇が繰り返されることだろう。
それを避ける術は、今のところ無い。

唯一の福音は、それが、資本主義の終焉と共に訪れたと言うことだ。
人類は、好むと好まざるとに関わらず、新しいシステムの構築を迫られている。

それが実現する少し前に、資本主義の最後の膿が、顕在化したのは、唯一の救いだ。

このことを念頭に置き、新しい時代へと進んでいかないといけない。

…同じ悲劇を繰り返すことを、望まないのならば、であるが。

そうそう、かかる「世界規模の人災」を引き起こした犯罪者にも等しい連中を裁いておかないと、同じことを引き起こすので、この点もお忘れ無く。

ま、アメリカの大統領でも、裁けないでしょうけど。

参考文献
左の「最近読んだ本」参照。

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