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May 16, 2012

日本の新しい姿(2/4)

2.内需の国、日本

正反対に見える意見が二つ見つかったので、まず上げておく。

「日本は輸出で食っている」というのは幻想にすぎない。総務省が発表した2009年のGDP(国内総生産)に占める各国の輸出依存度を見ると、韓国が43.4%、中国が24.5%、ドイツが33.6%であるのに対し、日本は11.4%に過ぎない。

記事

例えば1位のドイツの輸出相手国の7割程度は欧州の国で、EU域内輸出が6割ほどぐらいだろう。日本で言えば輸出というよりも、国内移出という感覚で、つまり北海道と近畿、九州と関東の間の移出も輸出にカウントしているようなものだ。大袈裟に言えば、お隣の国から車で来た買い物客に物を売れば輸出したことになる。欧州経済圏以外での輸出額を大雑把に3割とすれば輸出依存度は実質12%ということになる。日本より少ない。ましてや他の欧州国はもっと少ないことになる。ユーロ圏内取引を除いたユーロ圏全体輸出依存度は16.9%だ。

2位のカナダに至っては、その78.9%がアメリカというお隣さん。アメリカ以外の輸出依存度は何と6%になってしまう。

つまり、日本はG7の中で一番輸出依存度が高いのだ。

記事

おそらくは、両方とも正しいのだろう。
きっと、「外需」つまり、輸出という総体に対して、それぞれの切り口から切り込んだのが、上記の二論なのだと思う。

まとめると、韓国のように、輸出を増やす以外に生きる道はない、と言う国でもなければ、輸出無しでもなんの影響もない国でもないと言うことになるだろうか。

これらをふまえて考えると、日本は、輸出が無しになると、かなりの影響を受けるが、絶対に内需では補えないと言うほどではない、と言うことになると思う。

韓国製の薄型テレビが売れていると言っても、基幹部品は、日本のメーカーが作っていると言うこともある。似たような例は、他の業界でも、多々あることだろう。
部品メーカーの中には、高い国内製部品から、安い中国製部品に乗り換えたところ、あまりの精度の悪さに、再び、もとの国内メーカー製に戻したところもある。

結局のところ、どこの国で作っても大差ない製品・部品は売れなくなるし、オンリーワンなものは、これからも必ず売れると言うことになる。

ただ、実際には、その中間に属する製品が圧倒的に多いはずで、それらが、円高などの荒波にさらされている。
これらの会社は、軒並み海外生産に乗り出しており、国内の空洞化が懸念されているようだ。……まあ、しかたないか。

日本の持ち味は、安価で優秀な労働力が豊富であったという点にある。
しかし、労働賃金の上昇で安価ではなくなり、東南アジア諸国の中には、日本人に負けないくらいに優秀な人材がいくらでも雇える国すらあり、日本の利点は、軒並みなくなりつつある。

加えて、日本企業が進出した地域は、ほぼ例外なく、労働賃金が上昇しており、海外生産するうまみが、年々、薄れていっている。
このままいけば、海外生産の意味は、「地産地消」だったり、「関税障壁の有効利用」くらいしか、意味合いは無くなってくるだろう。
まして、TPPなんぞがまともに発動した際には、この傾向が強まるに違いない。

よって、今後は、「内需を増やせばいい」のではなく、「内需を増やす以外に道はない」と言うことになるだろう。

今後も、良いものは売れるし、そうでないものは売れない。TPP、FTAによって、多くの国々に、国内と変わりなく売り込める様になるだろうし、それらの国々から、国内製と変わりない製品が、どんどん入ってくるだろう。

ただ、上記のように、それらの国々の利点も、年々減少していくはずで、いわば、同じ土俵で戦うことになるだろう。

なので、これからは、それぞれの地域の実情にあった製品を生産し、必要とされる地域に売っていくと言うことになる。こうなった場合、輸出過剰になることは、まず考えられないので、輸入超過にならないように気を付けないといけない。

日本企業に勤めても、勤務地が国内とは限らず、反対も、またしかり、だろう。
若者は、就職する際に、そういった覚悟が、不可欠となるはずだ。

日本に残るであろう我々にとっては、内需だけで何とか成り立つように、考えざるを得ない時代が、もうじきやってくる。
おそらくは、バブルと現在の中間くらいが、妥当な線だと思うので、ここしばらくは、その線に向けて上昇することを目指し、たどり着いたら、その状態で、国内がうまく回っていく道を模索しないといけない。

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