学習到達度調査で、日本大健闘
2009年の調査で、日本が順位を上げた様だ。
しかし、1位を独占したのが、上海、つまり、中国だった。
10位までにランクインした国名を見ると、ちょっと違和感が湧くのは、私だけだろうか。G8の国は、日本とカナダだけしか、ランクインしていないのだ。G20まで広げて、ようやくいくつか該当する程度。いわゆる「先進国」は、2国だけなのだ。
非G8国で目立つのは、人口の少ない小国が目立つ。また、貿易や人材派遣などで、積極的に海外進出している国が多い。これは、何を表しているのか。
それは、国民の知能レベルが、唯一国際的に競争力を持っている国々と言うことになる。
英語圏であることを生かして、積極的に知能労働者を生み出している国。先端産業に特化して、ハイテク産業で国を成り立たせている国。
どっちにしても、教育に力を入れるしか、国際的に太刀打ちできない国ばかりである。
GNP上位国で、人口もそこそこ多く、しかも、ベスト10入りしているのは、やはり、日本とカナダしかない。
つまり、普通に稼げる国と、教育に力を入れるしか稼げない国、その争いだったように思う。
言い換えれば、「普通の国」の間では、日本とカナダが、首位争いを繰り広げている、と言うことになる。
もちろん、近年、日本の若者の教育レベルが低下しているのは、間違いのない事実だ。このランキングをきっかけにして、教育レベルを向上させるのには、異論がない。
しかし、注意しなければいけないのは、このテストは、国民の優秀さを正確に表してはいない、と言うことである。
やはり、教育というのは、昔から言われているように、全人教育であるべきだ。つまり、総合的に人格を向上させるための教育であるべきで、その方針で進めていくべきだ。
ランキングに、一喜一憂すべきではない。
なお、総合1位は、上海、つまり、中国が独占した訳だが、これは、皆さんご存じのように、選抜チームの努力の成果だろう。日本などは、完全に無作為抽選したようだが、たとえば、ラサールの中だけで無作為抽選すれば、どういう結果が出るのか、火を見るよりも明らかだろう。
中国奥地まで含んだ完全無作為抽選したら、おそらく、20位まででも怪しいくらいだろう。
つまり、日本は、結構いい線行っていると思う。
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